ある誘拐犯が、小学生の子供をさらった。
さらわれたのは、9歳のエミちゃん。
エミちゃんの両親は資産家で、数億という多額の身代金だって要求できる。
そして、この犯人は卑劣だった。
今回の誘拐のため、ずっと前から計画を練ってきた。
友人と歩くことの多い学校帰り、塾帰り、バレエのお稽古帰りを狙わずに、
かかりつけの医院から出てきたところをさらったのだ。
喘息持ちで、もともと体の弱いエミちゃんは、定期的に通院していた。それを調べて、完璧な計画で誘拐したのだ。
犯人の卑劣さは、これにとどまらない。
脅しのために、両親に「何か」を送りつけることを考えたのだ。
たとえば、エミちゃんの切断した指や耳はどうか。
これを見たら、両親は強烈なショックを受け、この誘拐がお遊びでないことを理解するだろう。パニックになり、警察への連絡はあきらめるかもしれない。
しかし…。さすがに子供の体を切断するのは躊躇する。ちゃんと身代金が支払われるなら、子供の体に一生残るような傷をつける必要はない。
そこで、犯人はエミちゃんの体には傷をつけずに、「あるもの」を、手紙を添えて両親に送りつけることにした。
その結果、犯人の狙い通り、両親は強烈なショックを受けた。
「このままでは、エミが死んでしまう。一刻も早く助けなければ!」と。
さて、犯人が送りつけたものとは、いったい何なのか? カタカナで3~4文字で答えてください。
[ヒント]
・送りつけるために、犯人がわざわざ作ったり、買ったりしたものではありません。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。
【解説】
A.クスリ
体が弱いエミちゃんは、病院でクスリをもらっていました。それをすべて奪い、「早く飲ませないと大変なんじゃないのか?」という手紙と共に、両親に送りつけたのです。