『無人島に物をを1つだけ持っていけるとしたら』
よく心理テストなどで目にするこのフレーズ。
どうせなら実際にやってみようということなった。
俺たち5人は知り合いの漁師さんにお願いして、近くの無人島まで連れて行って貰った。
今回のルールはこれ。
『必要だと思う物を1つだけ持ってくること。服は着てきていいよ。』
持ち物が1つだけとはいえ3日間くらいなら何とかなるだろう。
無人島に着いた俺たちは持ってきたものを見せ合った。
ヒデト:
「俺はこの携帯用ラジオを持ってきたよ。どうしても聞き逃せない番組があってね。」
「じゃあ、みんな何を持ってきたか見せてくれ。」
他の4人の持ち物をチェックする。
ヨウスケ:
「無人島とは言え、規則正しい生活をしたいからね。やっぱりこれしかないな。」
ヨウスケは左腕につけた腕時計を見せた。
サバイバルには似合わない高級そうな物だ。
衝撃には弱そうだし、防水機能は無いみたいだけど大丈夫だろうか。
ユウヤ:
「こういうの一度やってみたかったんだよね。で、無人島生活といったらこれでしょ。」
ユウヤがポケットから取り出したのはサバイバルナイフ。
折りたたみ式で、缶切りや栓抜きなどもできる多機能なものだ。
まぁ、今回は缶詰も瓶入りの飲み物も無いんだけどね。
ツバサ:
「何もないところに居たってつまらないと思ってさ、ヒマ潰しにはなるかな。」
ツバサはそう言ってリュックから一冊の小説を取り出した。
ベストセラーになっていて、読んでおかないと話についていけなくなるそうだ。
しかしこいつは、少しでもアウトドアを楽しもうという気は無いのだろうか。
エミ:
「楽しそうなのはいいんだけどね~。万が一のとき連絡とれないと大変でしょ?」
と、エミが見せてくれたのは携帯電話。
先週機種変更したばかりの最新モデルでデザインもなかなかだ。
あれ?陸に近いとはいえ、この辺りは圏外じゃなかったかな。
ヒデト:
「なるほどね、やっぱり性格が現れるなぁ。」
「・・・でも1人だけルール違反してる奴がいるんだけど。」
さて、ルール違反をしているのはヒデトの友達4人のうち誰でしょう?
それが分かるキーワードを文中より6文字以内で抜き出してください。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。
【解説】
A.リュック
ヒデト:
「なぁ、ツバサ。小説をもってきたのはいいけど、その背負ってるものは何だ?」
ツバサは小説の入れ物としてリュックを持ってきてしまったのでした。