国民総背番号制という言葉が一時期流行ったが、大学というところは、まさに背番号制と言ってもいいだろう。通常、大学では学生1人1人に学籍番号というものが与えられる。
佐々木悦子(ささきえつこ)の通う大学の学籍番号は8桁で、最初の2つが入学年度 次の2つが学部 次の2つが学科 最後の2つが同学科の学生をアイウエオ順に並べた時の番号となっている。
悦子は2003年度の入学で、学籍番号は03××△△11だ。この学籍番号は、入学した時に与えられ、卒業や退学など、大学から籍がなくなるまでつきまとうのである。
卒業を控えた悦子は、研究室の仲間達と研究室の掃除を終えて、雑談していた。そこに先生がやって来て、こう言った。
「今年度の卒業式だけど、この学部は、うちの学科の代表が卒業証書を貰いに壇上にあがることになった。
誰でもいいんだけど、学籍番号1番の、白水君にやって貰おうと思うんだ。」
学籍番号03××△△01の白水慶太(しろうずけいた)は、
「えぇぇぇ そんなの、僕には無理です。」
と固辞したのだが、仲間から、、
「いいじゃん やれやれ」
「お前が一番いいんだよ 何といっても、、お前だけなんだからな」
「頑張れよ 慶太!! 証書を受け取ってる時に、慶太コールしてやるからな」
などと言われて、しぶしぶ引き受けることにした。
さて、この文章には、一見矛盾がありそうなのだが、実は矛盾はない。
どうして矛盾がないのか、キーワードを漢字2文字でお書き下さい。(文中にはありません)
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。
【解説】
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